2010年7月アーカイブ
適応は,環境の不確実性に柔軟に対処する,動物の生存にとって必須の能力です。自然界の適応の方略には様々な形態があります。たとえば,霊長類に見られる母指対向性などはその例でしょう。しかし,このようなハードウェアに組み込まれた適応システムが,短期的な環境の大きな変化に対応するのは簡単ではありません。ヒトを含む,高度に発達した動物の適応方略の特徴は,ソフトウェアである認知システムにこそあるでしょう。認知システムの適応様式,機能,機序を解明することで,動物種としてのヒト自身を理解することにとどまらず,ヒトがヒトを取り巻く環境下で快適に生きていくための指針を見出すことが期待できます。
認知の進化は,まさに認知の適応過程ですが,非常に長い時間(多くの世代交代)が必要です。今回のワークショップでは,より短期的な認知の適応過程に着目し,認知システムはどのように環境に適応しているのか,またどのような点で適応的であると言えるのか,適応を可能にしているサブメカニズムはどのようなものか,4人の話題提供者が様々な側面から問題提起しつつ,参加者全員で考えていきたいと思います。
(本ワークショップは,千葉大学「教育研究高度化のための支援体制整備事業」と日本動物心理学会の支援を受けています。)
日時:2010年7月31日(土)
場所:国立情報学研究所(http://www.nii.ac.jp/access/)20 階 実習室1 & 2
(東京メトロ半蔵門線/都営地下鉄三田線・新宿線「神保町」A8出口,東京メトロ東西線「竹橋」1b出口 徒歩3~5分)
※当日参加もできますが,建物のセキュリティ上,参加をご予定されている方は,7月29日(木)までに牛谷(ushitani@L.chiba-u.ac.jp)にご所属とお名前をお知らせください。
スケジュール:
13:00- 13:10 イントロ(牛谷 智一)
13:10- 14:10 藤井 直敬(理研BSI)「霊長類を用いた社会的脳機能解明の試み」
14:10- 15:10 長坂 泰勇(理研BSI)「ニホンザルにおける自-他同調運動」
15:10- 15:20 休憩
15:20- 16:20 一川 誠(千葉大・文)「奥行知覚の可塑性と行動適応:反転眼鏡の長期装着による検討」
16:20- 17:20 牛谷 智一(千葉大・文)「空間探索における適応的な方略」
講演概要(講演順):
藤井 直敬「霊長類を用いた社会的脳機能解明の試み」
霊長類の社会的脳機能を明らかにするため,動物の行動制限を可能な限り排し,出来る限りの生体情報を同時記録する多次元生体情報記録手法を開発した。その手法を用い,抑制行動を中心とした社会的適応機能の解明を試みた。
長坂 泰勇「ニホンザルにおける自-他同調運動」
われわれヒトの行動には無意識的な行動が散見され,そのなかのいくつかは社会適応に有効であることが示されている。このような行動がヒト以外の動物にも観察されるのか,ニホンザルを対象として検討した。
一川 誠「奥行知覚の可塑性と行動適応:反転眼鏡の長期装着による検討」
鏡やレンズなどを用いて光学的に奥行手がかり間に不一致を導入することができる。たとえば,両眼視差手がかりの方向や量を光学的に変換したまま観察を持続すると,両眼視差の処理過程および奥行情報統合の過程に様々な変化が生じる。それぞれの過程における変化の順応的側面について解説するとともに,それらが行動適応において持つ意味について考察する。
牛谷 智一「空間探索における適応的な方略」
タッチパネルを用いた空間探索課題において,ハトがどのように手がかりを利用するか調べたところ,ハトは複数の視覚手がかりを同時に学習し,状況に応じて使い分けることがわかった。空間探索における適応的な方略とはどのようなものか考察する。
1.採用職名・人員 准教授または講師 1名
2.専門分野 社会心理学分野における対人関係領域
3.勤務形態 常勤(教員定年65歳)
4.応募資格
1)主として社会心理学分野における対人関係領域を専攻し、関連する研究業績および教育業績を有すること。
2)博士の学位を有するかもしくはそれに相当する業績を有すること。
3)以下の科目が担当できること:
学部:社会心理学講読、社会心理学特講、人間関係の心理学、対人心理学(予定)、対人心理学演習(予定)、卒業研究1・2等
大学院担当科目もある。
5.着任時期 2011年4月1日
6.応募期限 2010年7月23日(金)必着
7.応募書類
1)履歴書1通(本学所定様式)
2)修了証明書(大学院以降について)
*複数の大学院を修了していれば全て提出してください。
修士と博士が同じ大学院であれば博士後期課程修了証明書だけでかまいません。
3)研究業績書および教育研究業績書各1通(本学所定様式)
主要研究業績 5点(コピー可)、それぞれにつき日本語の要旨(1200字程度)を添付すること。
4)学位証明書または学位記のコピー
5)本学所定様式は、本学ホームページよりダウンロードできます。
http://www.otemon.ac.jp/saiyo/bosyu-1/
提出先:
〒567-8502大阪府茨木市西安威2-1-15
追手門学院大学人事課宛
郵送の場合は書留とし、封筒の表に「心理学部教員応募書類在中」と朱書きすること。
選考方法:提出書類にて第一次審査を行い、若干名を選考し、面接による第二次審査を実施する。
連絡担当者:追手門学院大学人事課 湯浅 圭悟
E-mail jinji@office.otemon.ac.jp
TEL 072-641-9609
FAX 072-641-7393
URL http://www.otemon.ac.jp/saiyo/bosyu-1/
1.公募職名・人員: 准教授 1名
2.所 属: 京都大学大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻 認知・行動科学講座 認知科学分野
3.専門分野:
認知科学。特に、認知機能に関する実験的アプローチによる研究。認知神経科学、神経生理学、神経心理学、心理物理学、認知心理学などを含む。
4.担当授業科目等:
本研究科における下記授業科目を担当する。
(修士課程)
認知科学関係の講義科目、認知科学演習 など
(博士課程)
認知科学特別演習1,2 など
この他に、以下の授業を担当する。
(総合人間学部)認知情報学系の専門科目(講義、演習、実験)、卒業研究の指導
(全学共通科目)認知科学関係の講義、演習科目(半期授業を年間で計7科目担当)
5.採用年月日:平成23年4月1日
6.応募資格:博士の学位を有すること。
7.提出書類:
(1) 履歴書(高等学校卒業以降の学歴と職歴のわかるもの、形式自由。)
(2) 研究業績リスト(著書、研究論文、その他に分け、発表順に記載のこと。)
(3) 科学研究費等の競争的資金の採択歴(年度、資金名、題目、代表者名、金額を、古いものから順に記載する。)
(4) これまでの研究の概要(2000字以内)と今後の研究計画(1000字以内)
(5) 本人に関する問い合わせが可能な2名の連絡先。
(6) 主要著書・論文の別刷、あわせて5編以内。ただし、論文については各6部(複写も可)、著書は1部(複写も可)を提出すること。
なお、提出書類は返却しない。
8.選考方法:
提出書類に基づいて審査する。審査の過程で面接を行うことがある。その際の旅費・滞在費は応募者の自己負担とする。
9.応募締め切り:平成22年7月23日(金)(必着)
10.宛 先:〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町 京都大学大学院人間・環境学研究科 研究科長 宛※
※封書または封緘した包みの表に「認知科学教員応募書類在中」と朱書し、書留郵便で送付のこと。
11.問い合わせ先:
京都大学 大学院人間・環境学研究科 共生人間学専攻 認知・行動科学講座 教授 齋木 潤
E-mail: saiki at cv.jinkan.kyoto-u.ac.jp (at を@に変えてください)
(電子メールによる問い合わせに限る)
京都大学グローバルCOE「心が活きる教育のための国際的拠点」は、公開講演会「文化と幸福感:心理的に豊かな国とは」を以下のように開催します。大石繁宏博士はヴァージニア大学心理学部准教授。幸福感と文化に関する研究の第一人者として、多くの英語論文を公刊しています。昨年出版されたご著書『幸せを科学する:心理学からわかったこと』(新曜社)は、この分野の重要な著作です。今回、グローバルCOEの幸福感の国際比較研究のためにお招きし、先生の最新のご研究について日本語で講演いただきます。申し込み不要、入場無料です。この分野に関心のある研究者、院生・学生などの多くの方の参加をお待ちしています。
●日 時:2010年7月23日(金)13時00分~14時30分
●場 所:京都大学芝蘭会館(電話075-771-0958)別館2F研修室I
アクセス:京都市バス201,206,36番「京大正門前」下車 東一条交差点を南西, 旧白川通り徒歩2分,右側の建物
地図http://www.med.kyoto-u.ac.jp/siran/kotsu.htm
●講 演 者:大石繁宏・ヴァージニア大学准教授
●演 題:Culture and well-being: A new inquiry into the psychological wealth of nation(文化と幸福感:心理的に豊かな国とは)
●連 絡 先:楠見 孝 kusumi@educ.kudpc.kyoto-u.ac.jp
講演要旨など詳細情報は、
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/personal/Kusumi/meeting/oishi.htm
をご覧ください。
職名・人員 教授または准教授 1名
専門分野 知覚を中心とする実験心理学
担当予定科目 知覚とその近接分野を中心とする基礎心理学領域の科目,概ね6~7コマ相当(学部の講義,演習,実験科目の担当と卒業論文の指導,ならびに大学院博士課程前期・後期の科目担当と修士論文,博士論文の指導等)
勤務形態 常勤(現行の定年は68歳)
勤務地 神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1 日本女子大学人間社会学部(西生田キャンパス). ただし入学試験,会議などは東京都文京区にある目白キャンパスでもおこなわれる.
応募資格 (1)博士の学位を有する者.またはそれに相当する研究業績を有する者
(2)日本語で授業・研究指導ができる者
採用予定日 2011年4月1日
応募書類 (1)履歴書・研究業績書(本学部指定の様式 pdf/word )
主要研究業績3点に◎を付すこと
指定の様式は大学ホームベージからダウンロードしてください。
(http://www.jwu.ac.jp/grp/about/recruit/teacher/teacher_physics201005.html)
(2)研究計画書・教育計画書
これまでの研究概要ならびに日本女子大学での研究と教育に関する方針および抱負を,それぞれA4 1枚,1000字程度にまとめる
(3)主要研究業績3点までの別刷りまたはコピーを提出し,日本語による400字程度の要旨をそれぞれに添付すること
(審査の段階でこれ以外の業績の提出を求める場合がある)
(4)応募者に関する所見を求め得る方1名の氏名,連絡先,電話番号を記載すること(予め,応募書類に推薦書を附加する必要はない)
応募締切 2010年7月16日17:00必着
書類提出先 〒214-8565 神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1
日本女子大学・人間社会学部・心理学科中央研究室
(封筒に「心理学科教員応募書類」と朱書きし,簡易書留で郵送のこと)
選考結果 (1)1次選考の結果は, 2010年8月上旬頃に本人宛通知をする予定
(2)1次選考の合格者には,2次選考として模擬授業のプレゼンテーションを求め,面接を行う予定である
問い合わせ先 日本女子大学人間社会学部 心理学科中央研究室
e-mail: psy2@fc.jwu.ac.jp FAX:044-952-6909
備考 (1)職務の遂行に支障がないよう,神奈川県,東京都およびその近郊に居住することが望ましい
(2)応募書類の年号は西暦表示とする
著書現物をのぞき,原則として応募書類の返却はいたしません
日時:平成22年7月6日(火) 10:30~16:30
場所:国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 大会議室
京都府相楽郡精華町光台2丁目2番地2
(ATRへのアクセス:http://www.atr.jp/html/access/access_j.html)
参加費:無料(事前受付は不要)
主催:電子情報通信学会情報・システムソサイエティ第2種研究会「身体性情報学研究会」
共催:ATR脳情報通信総合研究所
科学研究費補助金・新学術領域研究「ヘテロ複雑システムによるコミュニケーション理解のための神経機構の解明」
日本ロボット学会「ロボティック・サイエンス研究会」
【シンポジウムプログラム】
10:30~12:00 特別講演Ⅰ:明和政子先生(京都大学教育学研究科)
「ヒトは他者の何を模倣するのか?―他者の行為の理解と産出の発達的関係」
12:00~13:20 昼食休憩
13:20~14:50 特別講演Ⅱ:今水寛先生(ATR認知機構研究所)
「予測的運動制御とコミュニケーション」
15:00~16:30 特別講演Ⅲ:Erhan Oztop先生(ATR認知機構研究所)
「'Human in the control loop' for skill acquisition for embodied systems」
A Media Psychology Approach to the Processing of Violent Media
メディア心理学の発展と暴力的メディア研究
【講演者】アニー・ラング教授(インディアナ大学ブルーミントン校)
【日時】2010年7月5日(月)15:30~17:00
【場所】北海道大学人文社会科学総合教育棟 W409
【主催】「犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練」プロジェクト
【プログラム】
15:30~15:40 オープニング挨拶(北海道大学 仲 真紀子)
15:40~16:40 ラング教授講演(通訳:北海道大学 栗田 聡子)
16:40~17:00 Q & A
【講演内容】アニー・ラング博士は、インディアナ大学テレコミュニケーション学科と認知科学プログラムの教授です。ウィスコンシン大学で博士号(マスコミュニケーション)を取得し、生理心理測定やその他の実験心理学の技法を用いたメディア研究の分野で現在第一人者として知られている研究者です。「人々はどのようにメディアからの情報に影響を受けているのか?」ラング教授は、この質問に答えるためには、全てのメディアとあらゆる種類のメッセージ(形式やジャンル、トピックなどを超えて)に適用できる理論が有効だと考え、LC4MPという理論を提唱しています。今回はラング博士の初めての来日講演です。メディア心理学がどのように発展してきたかの話題を含め、近年懸念されている暴力的なメディアの研究についてもご紹介していただきます。その他、LC4MPと目撃証言研究との関連性についても示唆していただく予定です。
<お問い合わせ>
北海道大学大学院文学研究科 栗田聡子
Tel: 011-706-2306
Email: satokokrt@gmail.com
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その他、他プロジェクトの主催により、Lang博士は7月7日に立命館大学(京都)、7月10日に立教大学(東京)にて講演を行います。トピックはそれぞれ少し異なる部分もありますが、メディア心理学の発展に関する話題を主流にしております。ご興味を持たれる方にご自由に転送していただければ幸いです。
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Motivated Mediated Cognition and Memory for Emotional Stimuli
メディア心理学の発展と法と心理学との接点
講演:アニー・ラング教授(インディアナ大学ブルーミントン校)
日時:2010年7月7日(水)18:15~20:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス末川記念会館2F 会議室3
主催:立命館大学R-GIRO「法と心理学」研究拠点の創成
<プログラム>
18:15~18:25 オープニング挨拶 講演者紹介(立命館大学文学部 サトウタツヤ教授)
18:25~19:30 ラング教授講演
19:30~19:40 指定質問 (北海道大学学術研究員 栗田 聡子)
19:40~20:00 総合討論 (立命館大学博士研究員 山崎 優子)
メディア心理学がどのように発展してきたかの話題を含め、LC4MPの重要な概念であるMotivated Cognition (動機づけられた認知)がどのように法と心理学、特に目撃証言などの記憶研究分野に有効であるかお話しいただきます。
<お問い合わせ>
立命館大学 山崎 優子
Email: yamasaki@fc.ritsumei.ac.jp
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The Dynamics of Motivated Message Processing
メディア心理学とダイナミカル・システムズ理論
講演:アニー・ラング教授(インディアナ大学ブルーミントン校)
日時:2010年7月10日(土)16:00~18:15
場所:立教大学池袋キャンパス14号館A204教室
主催:ECOTEC(生態学的現象学の技術哲学的展開)~生態学的に優れた人工環境の構築に向けて
<プログラム>
16:00~16:10 オープニング挨拶 講演者紹介(立教大学文学部 河野哲也教授)
16:10~17:30 ラング教授講演
17:30~17:40 指定質問(北海道大学学術研究員 栗田 聡子)
17:40~18:15 総合討論
メディア心理学がどのように発展してきたかの話題を含め、LC4MPをダイナミカル・システムズの観点からお話しいただきます。
<お問い合わせ>
立教大学文学部 河野 哲也
Tel: 03-3985-3569
Email: tetsuyakono@rikkyo.ac.jp
