3 講演会: 2008年3月アーカイブ

日時  平成20年3月22日(土)15時より
会場  北九州学術研究都市 産学連携センター
     http://www.ksrp.or.jp/access/index.html
詳細情報 http://www.ieice.org/~hcg/jpn/

 講演者として東京芸術大学の藤幡正樹氏と、九州大学の三浦佳世氏をお呼びしております。下記に演題および講演の要旨を記します。いずれの講演も、ヒューマンコミュニケーションと芸術の接点を考える上で、重要な切り口になると思われます。


講演者1 藤幡 正樹 氏 (東京芸術大学)

演題:「メディアからの眺め」
要旨:コミュニケーションのあり方を分析考察し、それを意味内容(コンテンツ)と、それを伝達する媒体(メディア)に分解する考え方が主流であるが、それは過去のメディアを考察した場合にかぎる。絵画を画材(キャンバスや絵の具)と画題に分解しても、その画題がどのようにして描かれ、それがなぜそう扱われたのかは理解することはできないだろう。そこには筆を持った画家が呼吸をしながら過ごした時間が含まれている。過程に注目するとともに、メディアそのものがコンテンツとなることが芸術(創造)であることを理解する必要がある。


講演者2 三浦 佳世 氏 (九州大学)

演題:「絵画の中の視線・鑑賞者の視線」
要旨:進化論的には本来、隠すべき視線を、人はコミュニケーションの手段として利用することを選択した。したがって、曖昧で多義的な視線情報に対し、私たちはすばやく正確な判断を下すことができる。このことは絵画の中の視線にも適用される。ここでは、浮世絵を用いた心理学実験をはじめ、芸術における視線をめぐる話題を提供し、作品とそれを見る鑑賞者とのコミュニケーションについて考える機会としたい。